羊水からシャンプーのにおい!?ならハナヘナしてたらヘナのにおいがするの?

今もまことしやかにささやかられる都市伝説…

そう、

『羊水からシャンプーのにおい』

ずっと毎日①石油系界面活性剤であるシャンプーを使ってるから②皮膚からその成分が浸透して③子宮にその成分が溜まり、赤ちゃんを産むときに④羊水からシャンプーのにおいがするという…。

だからシャンプー剤はきちんと選びましょう!

っていう論法です。

こういう主張をする人は基本自然派と言われる人々。

僕も同じように、特に髪に何もしてない、必要がないという状態の人ならシャンプー剤は必要ないと考えますが、この理屈はちょっとのめません(笑)。

つっこんでいきましょうw

①石油系界面活性剤はからだにわるいのか?



これはなにも石油系とか関係ないと考えます。

そもそも界面活性剤はいいも悪いもなく油と水を混ぜ合わせることができる物質。

石油系だろうがアミノ酸系だろうが界面活性剤は界面活性剤です。

ほどほどにしないと肌の油分水分のバランスや常在菌のバランスをくずして肌荒れや乾燥を引き起こします。

②界面活性剤は皮膚から浸透するのか



しません。

そもそも、水ほどに分子の小さい物質ですら皮膚は通しにくいのです。

界面活性剤は水より大きい分子サイズ。

しかも1分や2分くらいしか肌についていないのでそんな短時間に浸透するような成分なら劇薬です。

危なくて簡単に使えるものじゃあありません。

肌が通せる物質の条件は分子量がちいさく、水にも油にも溶けるもの。

界面活性剤は確かにその条件はクリアしてるけど、引っ付いてる時間が短すぎますね。

③子宮に溜まるのか



これなんでわざわざ子宮なんでしょうね?

じゃあ男性の場合はどうなるんでしょうか、精巣ですかね?

人体のろ過装置は肝臓です。

もし仮にシャンプー剤が皮膚から浸透したとして血液やリンパに侵入したとしたら絶対肝臓をまず通ります。

そこでろ過されるのでわざわざ子宮など生殖器官に溜まる道理がありません。

④羊水からシャンプー



そもそもシャンプーの香りって香料なんですよね。

界面活性剤ではないんです、あれは無臭。

香料はたしかに水にも油にも溶けて分子量も小さいものがありますが、肝臓がいます。

生殖器官に溜まる意味が分かりませんね…。



これらのことを踏まえると、ハナヘナをしょっちゅうしてるからといってヘナのにおいが羊水からするというのも考えられないです(笑)。

というか自然派と言われる人ならそのことを喜んで紹介するんですかね??

なんだかシャンプーだけ悪者にしたい感がすごいんですけど…。

きちんと知識を理解して、情報を整理した方がいいですね☆