「ヘナトリートメント」という言葉は聞いたことありませんか?ヘナとトリートメントが関係あるの?って思いますよね。実はヘナトリートメントは白髪を染めながら美しくできる優秀なトリートメントなんです。「髪」にも「わたし(体)」にも嬉しいヘナトリートメントのメリット、メカニズム、注意点などをこれから紹介していきます。
ヘナ染め、その中でもハナヘナが支持される理由のひとつにトリートメント効果があります。特にハナヘナナチュラルには ①ハリ ②コシ ③艶 ④髪の強度を上げる効果があります。ヘナに含まれるタンニンという成分と、ヘナの油分が髪のダメージホールを埋めてくれる役割をしてくれるのです。
ハナヘナは白髪染めとして使うのが基本です。ハナヘナナチュラルのオレンジ色とインディゴの配合でオレンジ・ブラウン・グレー・藍色を作り出して染めます。また、ハナヘナナチュラルを塗って、その後インディゴを塗る技法(二度染め、ハナヘナダブル)を使えば、ケミカルな白髪染めに負けないくらいしっかりと白髪を染めることが出来ます。とはいっても、ハナヘナの染まり具合は市販の白髪染めに比べると弱いです。それでも支持されているのは、ハナヘナは白髪染めとトリートメントのダブルの効果が期待できるからです。
ハナヘナはトリートメント効果もある……しかしながらダメージの大きすぎる髪の毛に使いすぎると思うように髪はきれいになりません。というのも、ハナヘナの効果 ①ハリ と ④髪の強度を上げる、この2つの効果はハイダメージな髪の毛の場合、逆効果になることがあるからです。
ヘアカラーやパーマを1,2度した程度の髪のダメージならさほど影響はありませんが(個人差はあります)、「髪の毛をぬらすとテロテロになる」「軽く引っぱっただけでプツンと切れる」「ちぢれたように変質している」これほどダメージのある髪の毛には、使うと切れやすくなる可能性があります。
ハイダメージな髪の毛というのはキューティクルが破れ、中のタンパク質が流出してスカスカになっている状態。この髪の毛に元のタンパク質でもない成分を入れて固くしても逆にもろくなってしまうのです。簡単にプツプツと切れる髪の毛になってしまうかもしれません。
とはいえほとんどのダメージヘアーにとってハナヘナトリートメントは髪をキレイにし、しかも長く持続する優れたものです。よほどのハイダメージな髪の毛でなければ問題なく使えるでしょう。
「ヘナトリートメントを使いたいけど上の話をよんでたらちょっと怖くなった……」という方にはおススメのレシピがあります。
ハナヘナトリートメントは、ブレンドによってハイダメージな髪の毛にも使うことができるのです。ハナヘナナチュラルとニュートラルとミックスハーブをブレンドして使います。ニュートラルは単品で使うと髪の毛を収斂(引き締め)させて髪を健康な状態に近づけてくれるのですが、効果がハードなところがあります。また、ミックスハーブも同じように収斂させてくれるのですが、こちらは油分が多いためその効果はマイルド。しかしナチュラルのような穴埋め効果はありません。
そこで、それぞれのクセを少しずつ取りのぞきつつ、長所をうまく引き出すためにブレンドさせるのが効果的です。当店のおススメレシピとしては
ナチュラル:ニュートラル:ミックスハーブ=2:1:1
ナチュラル:ニュートラル:ミックスハーブ=1:1:1
これが目安になります。
髪の毛を固くさせずにほどよい艶とコシを出すには、ナチュラル少なめで何回か回数をわけてお手入れしてあげるといいです。一度で効果をだす!とのぞまず、少しずつ髪をいたわってあげることが美髪を手に入れる近道です。急がば回れですね☆
まとめますと、ノーマルダメージくらいの髪の毛の状態ならハナヘナトリートメントを使うのにためらう必要はありません。しかしかなりのハイダメージ毛の場合はハナヘナナチュラルだけというのは少し危険なので、ニュートラルやミックスハーブをブレンドしてお使いいただくと、美髪が期待できます☆